2022年6月21日
#白髭神社
しばらくこちらの更新をしていませんでしたがお陰様で、ぼちぼちとやっております。その間 oz_canoe アカウントでインスタグラムの投稿をいくつかしていたのですが、"#(ハッシュタグ)"と呼ばれる記号を付け加えることによって検索にひっかっかるワードを紐づける事が出来ます。色々な投稿を続けるたびに #白髭神社 を付けるたびに"いいね"数が他の投稿と比べると圧倒的に増えることに驚かされます。そしてまたフォロワーさんも増える増える。。。
近年の白髭神社ブームでやはり世間からの注目度は抜群です。さすがパワースポット。せっかくなので今更ながら僕も便乗商法させてもらおうかと思っています。しかしインスタグラム推奨の構図である1;1にはあまり慣れません。やはり横長構図が僕は好きです。
次のモデルの計画も進めています。次のモデルはツーリング向けのカヌーになります。もちろん分割仕様も構想中です。
2022年3月12日
欲の出しすぎ?
工場のあるこちら高島ではようやく雪溶けもほぼ終わり春めいた日が出てきました。しかしこの時期は風も強く、水温も低いのでカヌーやSUP等のレジャーには十分お気を付けください。
実は年明けより大きなトラブルが起きておりようやく解決の糸口がつかめてひと段落したところです。年末に湖風を公表以来、さっそく次のモデルの設計にかかっていたのですがその際に用いるCADと呼ばれる設計ソフトに重大なトラブルが発生して作業が止まっていました。
1作目の湖風が上手く設計出来たのでそれに気をよくしてもう少し細かく解析をしながら作図を進めていたのですが、後半からソフトが動作不良を起こすようになってしまい挙句の果てにモニターに何も映らなくなると言う事態になってしまいました。何度かブルースクリーンの後に何とかパソコンは復旧したのですが。。。
カヌーの様な曲面体を作図するのは難しく手間のかかる作業になります。同時にCADソフトやパソコンにかかる負荷も大きくそれが原因の様です。CADソフトと言っても無料のものから非常に高額なものまでありますが今回クラッシュしたソフトも「それなり」の金額のために結構残念でした。しかしようやくCADソフトの入れ替えも終わり、湖風の図面データも失っていないのでやれやれと言う感じです。
今後湖風の情報ページや紹介などもしていこうと思っています。宜しくお願いします。
下の画像は雪景色の琵琶湖です。暖かくなるのは嬉しいですが雪景色が見られなくなるのにさみしさを覚えるほどです。
2021年12月30日
ハイパフォーマンスカヌー 湖風型
大変お待たせしました。湖風型の全景と諸元の公開をします。
全長431㎝ 全幅48㎝ 重量12Kg* (仕様による)
この船の最大の特長は完全な垂直ステム(艇の先端部)です。またの機会に詳しく触れようと思います。他にも大きな特徴がいくつもあるのですが湖風型に関してはスケグ(フィン)ありきで性能が発揮されるように設計しています。画像では装着していませんが下の画像の後ろの部分にある部品に装着できるようにしてあります。
この艇に関してのページを作っていきますのでこれからも宜しくお願いします。
お正月あたりからインスタグラムのアカウント“oz_canoe”の方でも画像を投稿していこうと思います。そちらもご覧いただけると幸いです。
2021年12月27日
お礼
こちら琵琶湖の西側、高島市では一昨日から降り続く大雪で大変なことになっています。積雪は深いところで115㎝以上ありました。とは言えどうしても作業の手を止めたくない理由があります。
以前よりトップページで年内に2号艇完成後、湖風型公開予定とアナウンスさせて頂いたところ、数日前から二週間前と比べて3倍近いアクセス数を頂いております。インスタグラムの方ではそのような情報を載せていないので以前よりこちらのHPをご覧いただいてる方々なのは間違いないと思います。 アクセス数が急増してることに大変驚きつつもこの様な簡素なHPですがご覧いただけているに事に感謝申し上げます。作業の方はなんとか上手く行ってるので年内公開に間に合わせます。
公開後、販売方針や今後の予定などをお伝えさせて頂きます。今後とも宜しくお願いします。
下の画像はコーミング接着中の“湖風”です。その奥に写る車は僕の愛車、トヨタランドクルーザー。この大雪の中大活躍です。
2021年12月12日
道具作りの日々
2号艇を仕上げるにあたって作業台があと二つ必要になり、先週はそれを作っていました。それと手道具も二つほど。下の画像がその作業台の一つです。用途を絞った作業台なので完全自作です。当然ですがホームセンターへ行ってもカヌーを作る用の道具など売ってないのでどうしても自作しないといけないものも多くなります。
一般的な大工道具の多くは直線と平面を基本に扱う様になっています。カヌーを作るという事は曲面を相手にするわけでこれが厄介なポイントです。和船を作る船大工もやはり独自に進化させてた道具があり、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)、鉋(かんな)、玄翁(げんのう‐かなづち)に至っても一般の大工と違うものを使っていました。ぱっと見普通の大工道具でも微妙に違うところがあり痒い所に手が届く様になっています。いつの日かカヌー用の道具も紹介できればと思います。
2021年12月2日
2号艇「脱型」しました
2号艇を作り始めています。FRP成型をして硬化後、製品を型から外す事を脱型と言います。型は当然カヌーの形の型なので脱型するとカヌーが生まれてくるわけです。通常のカヌーなら脱型が終われば作業全体の2/3くらいが終了したところで後は艤装を施せば完成となります。 しかし今作っている2号艇に関しては“後塗装”と言って脱型後に塗装を施します。
通常なら脱型した時点で色付きのカヌーが出来上がっているので塗装の必要はありません。ゲルコートと呼ばれる色付きの樹脂層で覆われているのでそれが艇の表面となります。2号艇も現時点でゲルコート仕上げになっていますがその上から塗装を施します。カヌーの製法の場合、ゲルコート仕上げのままでも十分奇麗なのですが更なる耐久性と仕上がり性を求めると後塗装が必要になってきます。コストも上がりますが仕上がりは最良のものになります。
下の画像は塗装試験片です。FRPだけでなく塗装も色々なテストを重ねています。
2021年11月7日
湖風型の安定性について
11月3日(文化の日)、1年ぶりにカヌー教室があったので参加してきました。ようやくコロナも落ち着きだしての再開が嬉しかったです。来年はもっとカヌー教室が出来たらいいなぁとスタッフと喋っていました。
今回の参加者はカヌーに初めての方が2名、以前からのリピーター様ご家族3名、レイクポイントのスタッフ3名でした。その時にもれなく僕の“マーメイド”にも乗ってもらいました。そしたら意外なことに初めてカヌーに乗る人でもグラグラですがこけずに乗ってもらえました。(見てる側は沈期待)自身でもシーカヤックを持っておられるリピーターお父さんにも乗って頂きましたがさすがにシーカヤッカーだけあり恐々ながらも漕いでおられました。シートを一番下げた状態でしたのでそれがよかったのかも知れません。
カヌーにおいては、同じ長さならスピードと安定性の関係はほぼ相対的なものになります。車に例えるとシーカヤックは荷物がたくさん積めるミニバンだとしたら湖風はスポーツカーの様な存在です。シーカヤックを基準に湖風に乗ると最初はグラグラしてかなり不安定に感じる方が多いと思います。荷物の積載量も限られてきます。しかしあくまで湖風はそこを割り切った艇なのでそれはそれでいいと思っています。
スプリント競技のK1やK2は同じく車で言えば公道走行不可能なレースカーです。波、風のあるコンディションでは乗れません。静水のそれもレスキュー体制の整ったコースレーンでのみ運航可能です。対する湖風はスポーツカーです。レースカーの様な速さはありませんが“主観的な楽しさ”が十分にあると思っています。また上達する楽しさも大いにあると思います。最初は怖いかもしれませんが慣れてくるとクセになります。
カヌー教室の事はインスタグラム 大島造船 oz_canoe の方でも公開させてもらいますので良ければご覧ください。
2021年10月27日
2号艇製造前にもう少し実験中
1号艇のマーメイド進水とアップして以来、こんなHPですがお陰様でアクセス数がかなり増加しています。もう少し更新頻度を上げていきたいと思いますので引き続き宜しくお願いします。
かなり悩まされたシートの開発もほぼ形になり2号艇にまもなく着手するつもりです。2号艇はマーメイドの時と一部で工法を変更するのに伴って生産型の改造を施したり新工法のテストなどを行っています。2号艇が順調にいけば3号艇あたりから細々と販売を開始していこうと思います。販売方法に関してはまだ構想中ですが決まり次第お伝え致します。
画像は白髭神社にてテスト中のマーメイド。フォアデッキの緑色のテープはカメラやGPSを付けるためのマウントです。
2021年10月5日
その後のテストは続く
1号艇の"マーメイド"と言う艇名ですが「大平洋ひとりぼっち」での堀江謙一さんの愛艇になぞらえて命名しています。当時、出航することをほとんど誰にも知らせずひっそりと日本を離れたと言うエピソードがありますが、僕の1号艇もある意味そんな感じだったので進水前日に"マーメイド"にしました。 それまではカヌーとして水に浮かぶかどうかも怪しかったので、さすがに人に見られてる前で上手くいかなかったら恥ずかしいので見送られることなくひっそりと進水させてもらいました。
マーメイドに乗る時はたいがいGPSを持っていきデータの収集も行っています。下の画像は先日ちょっと頑張って乗った時の記録です。16キロの行程で2時間、平均速度は8.5km/h 折り返し8キロの時点で5分間休憩しています。今の僕にはこのペースを維持出来るのは後1時間程度、総距離にして25Kmくらいが限界ですが徐々に体を作っていきたいと思っています。備忘録的に書いておくと、風速2~3m以下の微風のコンディションにおいて、ゆっくり漕いで7km/h前後、ちょっと意識して漕ぐと8km/h前後、軽く息が上がるのが9km/h前後、最大速度が13.1km/h~ このように湖風型はレジャー艇としてはかなり速度域が広いので パドリングスキルを磨く楽しさがあります。スプリント艇のK1のように乗る事自体が難しいと言う感じではないので幅広いフィールドで乗れるのも特徴です。安定性に関してはまた別の機会で書きたいと思います。
2021年9月27日
シートで悩む日々
湖風型が無時に進水してもうすぐひと月。艇の性能は優秀で私自身本当に楽しみながら乗っています。ただしシートの作りが意外と難しく難航しています。毎回微妙に形が違うシートを作ってテストしています。と言えば聞こえはいいかもしれませんが現場ではシートを作ってるのかゴミの山を作ってるのか分からないような状況で失敗作で溢れかえってしまいました。カヌーのシートの難しいところは、脚、腰の動きを妨げずストレスなく下半身も動かせて且つ長時間乗ってても腰が痛くならないようなフィット感も大事と言うところです。しかしようやく何とか形になりつつあってシート完成までもう少し?です。
湖風はギリギリの浮力バランス(ボリューム)で設計している為にシートポジションに対してもシビアで逆を言えばシート位置を変えると前後トリムの変化量が大きくなかなか面白いです。バウ(前)が沈み気味の状態を”バウトリム” 水平状態が”イーブンキール” スターン(後ろ)が沈み気味の事を”スターントリム”と言います。例えばほぼ無風の状況ならややバウトリムでポジションも最も高くして、逆に荒れてる時はスターントリムにして波に対応しつつ重心を下げて安定感を出して....と言う具合に調整出来るようにしたらいいなと構想中です。(製品に実現できるかはわかりませんが。。。)
インスタグラムの方にも不定期でカヌーの情報を載せています。フォロー頂けるとすごく嬉しいです。 oz_canoe 又は 大島造船 で検索して下さい。
2021年9月6日
湖風型 1号艇 “マーメイド” 進水しました
ようやくではありますがオリジナル艇「湖風(うみかぜ)」の1号艇が無事に進水しました。進水したとはいえまだシートが出来ていなかったりしていますがとりあえず水に浮かべてみることが出来ました。
湖風についてですがこちらの舟は正直なところ商業的に“ウケる”事は一切考えずに設計しています。ジャンル的に言えばフィットネスに近い艇で(規格等は一切無視しています。)下の画像をご覧の通り、かなり船幅も絞ってあります。 次以降はもちろん一般的にもっと乗りやすい舟を作っていくつもりです。
1作目という事もあり新艇を設計、製造するのにあたって、確たる自信と言うかどれほどの精度で型が作れてどれほど設計上の性能が出るのか自信がありませんでした。 そんな中、一作目で作った艇をいきなり販売出来るのか迷いが少々あり、とりあえず一作目は「自分用」として割り切って進めていました。
せっかくなので思いっきりめちゃくちゃな舟を。そう思いながら、湖風型に関しては複雑かつかなり際どい設計にしてあります。排水量、喫水位置の計算が非常に難しくて喫水位置が設計通りの場所に来なかったら性能がスポイルされてしまいます。 その点非常に心配で不安を抱えていましたが先日、1号艇“マーメイド”は設計通りの喫水位置に、前後トリム(艇を真横から見た時の傾き具合)も誤差の範囲内にしっかり収まってくれました。
乗った感じは非常に楽しい舟です。実に軽快で俊足です。競技艇や一部のサーフスキーより安定性はずっとありますのである程度の波、風でも安心して乗れる様になっています。 まだもう少し、完成と言うには時間がかかりますので現時点では詳細な画像や諸元の公表は控えさせていただきますが興味をお持ちの方は是非ともお気軽にメールやインスタグラムのOZ_CANOEの方からDMでも頂ければ嬉しく思います。
2021年6月4日
カヌーにもいい季節になってきましたがこの時期は風も強く、水温もまだまだ低いので十分お気を付けください。
さて、私の方はボチボチではありますが確実に進んでおります。当初の予定より1号艇の完成が大幅に遅れていますが毎日のように作業を続けています。最初の一艇目という事もあり様々な材料を試験したり新しい工法を試しながらやっている関係でなかなかデビューできておりません。 肝心の新艇の情報をお伝え出来ずに申し訳ありませんが今後とも宜しくお願い致します。先日SNSのインスタグラムをはじめました。是非「大島造船」あるいは「oz_canoe」で検索してください。
2020年12月4日
今日は型について書いてみようと思います。
ホームページは相変わらずのまま更新もしていませんでしたがその間裏ではゆっくりとではありますが着々と進んでいます。専業でカヌーの仕事をしているため自分の用事が入らない限りは現在ほぼ毎日型の作成をしています。
まずカヌーを作るためには製品を成型するための型(モールド、メス型)が必要になります。しかしそれ以前にモールドを作るための型(マスター、オス型、原型)が必要です。今はそのマスターを作っているところなのですが、マスターを作るための工法としては、1,発泡スチロール/ウレタン型 2,石膏型 3,マシニングによる型 4,木型 メジャーなところではこんな感じです。
1,カヌーの型を作る場合この工法が多いです。発泡スチロール等の削りやすい材料を大まかにカヌーの形に積み上げていき削り出しながら形を整えていきます。完成までの時間が早く、直感的に作っていけて更に最も低コストで作れる部類です。但し精度を出すのには熟練が必要です。
2,石膏型 ディスプレイやマネキン等を作る造形屋さんがよく用いる手法です。私は一度しかやったことがないのであまり詳しくはないのですがこちらも独自のノウハウが必要です。
3,工業の世界では機械加工による型作成が一般的ですがFRPの型を作る場合もあります。最も高精度ですがコストは非常にかかります。カヌーの場合、競技艇を除いてほとんど例が無いと思います。
4,木型も石膏型と並び昔からある手法です。作業者の技能によっては極めて高い精度が出せますが高コストになります。
今作っている艇は木型で作っています。実はもうしっかりとカヌーの形になっているのですが今は細部の歪を抜く作業に入っています。木型の作業で一番難しい作業です。また今後木型の話も書いていこうと思います。
左が成型品を作るための型(モールド)で右の黒いのがマスター(原型)です。モールドはマスターから反転した形になります。
2020年10月18日
先日14日、滋賀県内のラジオ番組FM滋賀(e-radio)に出演させて頂きました。お聞きくださった方、大変ありがとうございました。ありがたいことにお電話でのお問い合わせも頂戴いたしました。 その関係でこちらのホームページをご覧の方もいらっしゃると思います。しかし粗末なHPで大変恐縮なのですが実はこのページは出演の前日に何とか仮設ページとして完成しました。
私はカヌーを作るための職人として積み上げてきたものは多いのですがウェブに関する知識、スキルはほぼゼロの状態から始めておりますのでコマシなHPになるのはもう少し先の事と思います。仮設のHPでアクセス数もまだまだ少ないですから今しか書けないようなことも(本設のHPが完成したら削除するかも)書くかもしれません。